题目:日本固有のものの中国語訳について
1先行研究
1.1日本国内における研究
日本では、多くの学者は日本語と中国語の対照研究ついて論文を書いててきた。例えば大河内康憲編の『日本語と中国語の対照研究論文集』では、日本語と中国語の同形語について深く研究を進んだとのである。また、遠藤紹徳は「日本語における漢語語彙及び中国語の同形語彙との比較」という論文も発表しいた。外来語の面では、那須雅之は「外来語の受容と消化?吸収」では、外来語をめぐって自分の見解を述べていた。前述の論文はほとんど言語の相違点の比較を着目し、外来語の訳し方について別に言及していない。中国における日本語から外来語の訳名についての研究は日本にはまだないようだ。だから、本論文は主に中国国内の書物を参考資料として適当な中国語の訳し方を探索しようと考えている。
1.2中国における研究
資料収集の段階では、詳しく中国語の外来語を紹介する書物はあまり多くないということに気づいた。参考になれるのは『漢語外来語詞典』『外来語:異文化の使者』など何冊しか探せないのだ。それを読んだら、日本語からの外来語は現代中国語の形成に対してとても重要な役割を果たしているということを分かるようになった。今まで、多くの日本語からの借用語も定着され中国語とされているとのことである。しかし、また多くの外来語は定着されず、かわりにずれがある中国語訳を訳名とするところがよく見られる。劉振孝は「文化翻译的课题」という論文の中で、「文化錯位」という概念も提出しているのである。他国の文化における固有のものは自国にはないので別によく似ているものを訳名とすることが多い。「文化錯位」とは、それによって起こる誤解や違和感とのことである。この論文は「文化錯位」という面白い課題をさらに研究していこうと考えている。
2研究の背景と意義
2.1研究の背景
先生はいつも日本語専門である私たちに日本語の辞書で単語を調べるようにと要求している。なぜというと、中国語訳はいくら詳しくても、やはり加工されて本来の意味を損失せずに伝達できないからである。とくに「鳥居」「障子」「落語」のような日本文化の中に固有のものに対して、それらと対応するものは中国にないので適当な名称をつけるのがありえないわけである。だから、よく似ていて、中国人に理解しやすいものを探し出して中国語訳とする傾向がある。そうすると、間違いなく誤解を生みがちだろう。日本語専門である私たちさえも定着された中国語訳に拘り、絶対正しいと確信しいるが、日本語が全然わからない普通の中国人にとって誤解している程度がさらにはなはだしいだろう。日本語を勉強したことがなければ、そういう問題に平気であるが、気がついたらそれは翻訳の問題だけでなく、翻訳の裏に根付いた文化の問題である。したがって、本論文を通して、中国の方々に日本から外来語を紹介する上で、その一部分の外来語を対象として中国語訳の規律を探索し、ずれがある中国語訳に対して自分の参考意見を提出するつもりである。
2.2研究の意義
周知のように、言語は文化の上着である。文化を割りて単なる言語を研究してはいけない。いくら完璧な訳名であっても、他国の文化に無関心の人にとっては無意味だろう。本論文の研究を通じて、多くの人々に日本語から外来語を紹介したいだけでなく、純粋な日本の文化を知っていただきたいのだ。さらに、一層深く両国国民の相互理解を促進しようと希望している。
3研究の方法、内容と予期目的
3.1研究の方法
辞典と参考文献とアンケートと三つの方式を合わせて研究を進むつもりである。まず、日本から外来語を紹介する文献や論文など収集し、本論文の研究対象をターゲットする。次に、数多くの外来語を分類し、比較した後、自分の参考意見を出す。この段階ではで辞書が欠かせないものである。「新明解語国語辞典」と「広辞苑(第五版)」と《现代汉语词典(第五版)》は手元に常備して、調べながらずれがある中国語訳を探し出す。最後に、日本語専門の学生や日本語の先生を対象としてアンケートを行い、皆様のご意見を求める。その結果を結論の一部分として卒論とともに提出する予定である。
3.2研究の内容
はじめに
3.2.1 本論文のテーマの説明
3.2.1.1 日本から外来語の概観とまとめ
3.2.1.2 本論文の研究対象について
3.2.2 問題提出と参考意見
3.2.2..1 直訳の場合
3.2.2.1.1 理想的な中国語訳について
3.2.2.1.2 ずれがある中国語訳について
3.2.2.1.3 自分の推論と参考意見
3.2.2.2 音訳の場合
3.2.2.2.1 理想的な中国語訳について
3.2.2.2.2 ずれがある中国語訳について
3.2.2.2.3 自分の推論と参考意見
3.2.3 外来語をめぐる諸問題
3.2.3.1 中日両国は外来語に対する違う態度
3.2.3.2 中国の漢字と日本の漢字との複雑な関係
3.2.3.3 外来語の受容と消化および本民族言語への影響
3.2.4 さまざまな中国語訳の比較 終わりに
3.3予期目的
現在では日本といえばまず連想するのは畳、和服、桜という代表的のものだろう。それと対応する「榻榻米」「和服」「樱花」などの単語も中国語の単語として定着され中国語の辞典に入っているのである。一方、「漫才」「三味線」「刺身」といった多くの日本文化の中に固有のものはまだ適当な訳名はないらしい。それどころか、「漫才」を中国の「相声」と、「三味線」を中国の「三弦」と思い込んでいる人が少なくないだろう。全然違うとは言えないけど、少なくともずれがあるし、ありの
ままを認識することができないに違いない。本論文はその問題点を切り口として外来語の訳名を研究し、参考になる意見を提出しようと考えている。この意味では、中日両国の相互理解と世々代々友好にもとても有意義なことだろう。
参考文献
[1] 郭建中 《文化与翻译》 中国对外翻译出版社 1999
[2] 李文 《日本文化在中国的传播与影响(1972-2002)》 中国社会科学院出版社 2004.9
[3] 梁荣若 《中日文化交流史》 商务印书馆出版 1985
[4] 王晓秋 《近代中日文化交流史》 1992.9
[5] 史有为 《外来词:异文化的使者》 上海辞书出版
[6] 刘正谈 高明凯 《汉语外来语词典》 上海辞书出版社
[7] 陶振孝 <文化翻译的课题>《日语学习与研究》2007.第2期
[8] 崔崟 <进入中国的「和製漢語」 >《日语学习与研究》2007.第6期
[9] 王鸣 <日本外来语输入的历史考察>《日语学习与研究》2006.第3期
[10] 《现代汉语词典(第五版)》 商务印书馆 [10]
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