第四課 言葉使い~レストランで 会話 田中 :君は何にする。 奥さん:メニューを見せてちょうだい。 田中 :ほら、メニューだよ。 奥さん:ええと、ハンバーグとライスと野菜サラダ。それから、アイスクリームがいいわ。 田中 :へえ。太るのを気にしてるわりには、ずいぶん食べるんだなあ。 奥さん:まあ、失礼ね。でも、食べ過ぎかしら。 田中 :ははは。冗談だよ。レストランなんか、めったに来ないんだから、いっぱい食べたらいいさ。ぼくは、カレーライスとコーヒーにしよう。 店員:ご注文はお決まりでしょうか。 田中:ええ。ハンバーグにライスに野菜サラダにアイスクリーム。それに、カレーライスとコーヒーをください。 店員:はい、かしこまりました。アイスクリームとコーヒーは、お食事の後でお持ちすればよろしいでしょうか。 田中:ええ、そうしてください。 店員:はい、かしこまりました。 正文 は、田中さんと奥さんが、レストランに行った時の会話です。二人が話しているところに、レストランの店員がやって来た場面です。この会話には、日本語の話し言葉の特徴が、いくつか現れています。 日本語の会話では、人間関係によって言葉使いがずいぶん変わります。家族や友達同士のような親しい関係では、「です」「ます」を使った丁寧な言い方はあまりしません。「何にしますか。」という言い方ではなく、「何にする。」と、くだけた言い方をするのが普通です。 田中さんは、奥さんに対してくだけた言い方をしていますが、レストランの店員に対しては、丁寧な言い方をしています。店員は、田中さんに向かって特に丁寧な言葉使いをしています。親しい関係でないうえに、店員とお客という立場の違いがあるので、特別丁寧なのです。 日本語には、男性と女性の言葉使いにも違いがあります。例えば、自分のことを「ぼく」と言うのは、男性特有の言葉使いです。女性は普通「わたし」と言います。逆に、「食べ過ぎかしら。」という表現は、主に女性の言葉使いです。男性だったら、「食べ過ぎかな。」などと言います。 親しさの度合いや、立場の違いなどの人間関係によって、言葉使いが変わったり、男性と女性で言葉が違ったりするのは、日本語の話し言葉の大きな特徴です。日本語のおもしろいところでもあり、また難しいところでもあります。 訳文 会話 田中:你吃什么? 夫人:请把菜单给我看看。 田中:瞧,这是菜单。 夫人:嗯,汉堡牛肉饼、米饭和蔬菜色拉。另外,想吃冰激凌。 田中:嗯,虽然担心发胖,可吃得真不少啊。 夫人:哎呀,真没礼貌。不过,是不是我吃得太多了? 田中:哈哈,我是开玩笑的。难得有机会到餐馆吃饭,多吃点好,我点咖喱饭和咖啡吧。 侍者:您选好菜了吗? 田中:是的,汉堡牛肉饼、米饭、蔬菜色拉和冰激凌。另外请拿一份咖喱饭和咖啡。 侍者:好的,明白了。等用过饭以后再上冰激凌和咖啡好吧? 田中:嗯,就请这么办。 侍者:是的,明白了。 正文 第段是田中和夫人在餐馆里的对话。这是两个人谈话的时候,餐馆侍者走过来的场面。在这段对话中,表现出日语口语的几个特点。 口语会话使用的言语因人际关系而有很大的变化。家人、朋友这种亲密关系之间并不常用『です』『ます』的礼貌说法。一般不说『何にしますか。』、而是用较随便的『何にする。』的说法。 田中对夫人用的是较随便的说法,但对餐馆侍者使用的是较客气的说法。侍者对田中用的则是更加有礼貌的言词。既非关系亲密而且侍者与顾客的地位不同,所以特别礼貌。 日语当中,男性和女性在言语使用上也是有差异。比如,自称『ぼく』是男性特有的说法。女性通常是用『わたし』。相反,『食べ過ぎかしら。』的说法主要是女性用语。要是男性,就用『食べ過ぎかな。』之类的说法。 根据亲密程度、地位的不同等人际关系而改变说法以及男、女用语不同,是日语口语的一大特点。这既是日语的有趣之处,同时也是难点。 本文来源:https://www.wddqw.com/doc/799336c40c22590102029d9e.html