エレベーター オフィス街に立ち並ぶ30階、40階という高層ビル。朝夕の通勤、帰宅時には、そこで 働く人たちが一斉にエレベーターを利用する。それらの人々をいかに効率よく目的の階へ運ぶか、そのために考案されたシステムが、エレベーター群管理である ビルの1階には、多い所では、左右に分かれて10台以上のエレベーターが設置されている。エレベーター群管理を行っているビルには、行き先階を示すボタンがある。待っている人が自分の行き先階のボタンを押すとそれがコンビューたーに伝わった上り優先、夕方は下り優先で、コンビューターが多くの人を長く待たせないようにエレベーターを動かすのである。 数年前のに比べるとエレベーターの待ち時間は、エレベーター群管理によって半分になっているそうだ。このエレベーター群管理の威力は大したものである 待ち時間が30秒以上になると人はイライラし始める、という報告がある。これを利用したコンビューターゲームが50万本も売れているそうだ。このゲームでは、数台のエレベーターの運用方法がそのビルの経営を決めることに成っている。エレベーターの待ち時間が長くなるにしたがって、人々のイライラが募りその階は真赤になって、ビルの経営は破綻するというわけだ 人々のイライラが経営をはたんさせるという、なんとも暗示的なゲームである。30秒という時間さえ待てなくなってしまった現代人。現代人にとって、エレベーター群管理の発達は本当に誇ってよいことなのだろうか 本文来源:https://www.wddqw.com/doc/cf6a8b42e45c3b3567ec8b08.html