华清池

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華清池

華清池は西安から東に30キロ離れた驪山の麓にあります。驪山は海抜1256メートルで、風景秀麗なところで、三千年前の西周時代からの温泉の湯元があります。天宝六年(748年)、山の周りに宮殿が建造され、その周りに城が築かれました。唐の玄宗は毎年、ここを驪宮として楊貴妃を連れてここで冬を過ごし、湯浴みをしたといわれています。現在、華清池は内外観光客が温泉での湯浴みを体験することができる場所となっています。現在の華清宮には温泉の湯元が四ヵ所あり、一時間の湧出量は125トンです。温泉は43度、その中に石灰、炭酸マンガン、硫酸ナトリウムなどの九種類の有機物質が含まれていて、関節炎や皮膚病に効能があります。白居易の「長恨歌」の中に「春寒くして浴びを賜る華清宮、温泉の見ず滑らかにして凝脂を洗う」と書いてあります。

華清池の表門は唐式を真似る門楼で、ひさしの下で郭沫若氏の手書きの“華清池”の額を掲げています。扉を入って、東西両側には宮殿式の浴室があります。ここを過ぎて西へ歩いて、着きの扉を横切ると、1組の色鮮やかで光り輝き、雄偉で美しく目を楽しませる建築群があります。九竜池はその中心で、清らかな水に青い波、面積は5300平方メートルです。池の北岸には「飛霜殿」「沈香殿」「宜春閣」があり、東西はつり合い、装飾の美を極め、立派で堂々としています。西岸には南北の建物につながる九曲回廊の南端は順次「海棠湯」「蓮花湯」「九竜湯」が並んでいます。楊貴妃が入浴したとされる「海棠湯」は、海棠の花の形をしていて、玄宗が入ったのは「蓮花湯」と言われています。九竜湯を出て東へ行くと、上・下竜池の間に位置する石築の九竜長堤があり、

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上の「望山亭」「白蓮亭」は池の南岸の「晩照亭」と映しあって、一層趣深く見えます。長堤の中部にある九竜が水と戯れる彫刻から出した音は竜吟のようで、それだけで一つの景勝になっています。禹王殿を経て東へ歩いて、3穴の扉を横切ると、山に近接して建てられた華清池の元の建物と庭があり、木が密生して、林になり、楼閣が起伏して雄大です。五間庁、桐雲軒、望河亭、棋亭、碑亭、飛虹橋、飛霞閣などの建物はずらりと並んで、雑然としていて、真中は一つの蓮の池で、池の中にが荷花閣があり、楊貴妃は入浴してから、飛霞閣に上がって、髪を乾かしたといいます。

華清池は、1936年に西安事件が起きた場所としても有名です。西安事変のとき、蒋介石が五間庁に滞在したことがあり、五軒町の窓には今も当時の弾痕が残っています。驪山の山腹には西安事変を記念するため、石造の部屋が建てられ、「兵訓亭」と名付けられ、額は貴重な藍田玉で作られました。 1982年、華清池は全国の重点名勝区に入れられ、その年の2月、西安事変の旧跡「五間庁」は全国第2陣の重要文化保護財とされました。1996年、国務院は華清宮の遺跡を第4陣全国重要文化保護財と公表して、1998年、華清池は百軒の「中国名園」の列に入りました。

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