8 子供のことの夢 作文例1 小学校の先生に、「あなたは将来何になりたいですか？」と言うテーマで作文を書けと言われて、とても困ったことがあります。というのも私にはこれといった「夢」がなかったからです。 それで、私は「保育園の先生になりたい」と書いたのですが、それは保育園の時の先生がやさしくて、大好きだったからです。だれだってそうかもしれませんが、私も子どものころは身近にいて、大好きな人に憧れていました。 今、私は大学生になりました。確かに、子どものころの夢を追い続け、宇宙に行ったり、オリンピックで金メダルを取ったりする人もいます。しかし、たいていは、自分にはそんな才能もないし、失敗したら取り返しがつかないと思って、諦めてしまうのではないでしょうか。 今の私は、平凡でもいいから、生活を楽しみながら、自分らしく生きて生きたいと思っています。それが私にとって、一番幸せに近い道だと思うのです。 作文例2 私の夢は、みんながきちんと挨拶し合い、互いにやさしい世の中に住むことです。 朝会ったら「おはよう」、お昼に会ったら「こんにちは」、夜に会ったら「こんばんは、暗いから車に気をつけて」。みんなにっこりと挨拶します。でも、ちゃんと自分とヒトが違うことがわかっていて、私がよくても、あなたは嫌かもしれないと相手の気持ちになって考えて、誰にも親切にやさしく接します。私はそんな世の中になって欲しいです。 でも、これは夢です。私みたいな小さな子供が見る夢です。夢は現実と違うから夢なんです。 実際の世の中は、みんな自分が一番かわいくて、周りのヒトにはちょっとしか思いやりの心をもっていません。みんな幸せになりたいはずなのに、人よりいい成績を取ろうか、偉くなろうとか、競いあっていて、やさしさをどこかに置き忘れたみたいです。 私は子供だから、どうしてそうなってしまうのかわからないけど、とても悲しいです。 （子供の夢――「ショートストーリーの小部屋Vol13」より――） 使いましょう 1. ～た－ことがある ◆ 日本の温泉に行ったことがあります。 ◆ 富士山には一度だけ登ったことがあります ◆ こんなにおいしい料理は、今までたべたことがありません。 2. ～かもしれない ◆ 午後から雨かもしれませんから、傘を持って行った方がいいですよ。 ◆ ミスがあるかもしれませんから、もう一度チェックしてください。 ◆ 今からでは、約束の時間に間に合わないかもしれない。 3. ～てしまう ◆ しまった！うっかり寝過ごしてしまった。 ◆ そんなに遊んでいたら、今年も受験に失敗してしまいますよ。 ◆ 今のままでは、この地球は人が住めない星になってしまいます。 4. ～らしい(接尾語) ◆ 男は男らしく、女は女らしく。 ◆ 春らしい陽気になってきましたね。 ◆ 口の利き方が生意気で、子供らしくない子供だ。 5. ～みたい－だ/に/なN（類似・例示・不確かな断定≒ようだ） ◆ 君、このころ少し太ったみたいだね。 ◆ 安い！まるで嘘みたいな値段だ。 ◆ 彼女は、まるでプロの歌手みたいに歌が上手だった。 会話例 田中：「少年よ、大志を抱け」と言いますが、あなたの子供のころの夢は何でしたか。 劉 ：クラリネットの演奏者になることでした。 田中：劉さんは、音楽をやってたんですか。 劉 ：ええ、中学校から高校まで、ずっと。何度か、クラリネットでコンクールで入賞したことがあります。 田中：どうしてその道に進まなかったのですか。 劉 ：上には上がいますし、私の実力ではプロになるのは無理だとわかったんです。 田中：そうですか。ちょっと残念ですね。 劉 ：ええ、でも、今はその経験を生かして、若いミュージシャンを育てる仕事をしていますから、無駄にはなっていません。 田中：なるほど。「天は人の道を閉ざさず」ですね。 話しましょう 1. あなたは子どものころ、何になりたいと思いましたか。 → と思いました。 2. それはどうしてですか。 → からです。 3. その夢はどうなりましたか。 → 。 4. それはどうしてですか。 →それは からです。 本文来源：https://www.wddqw.com/doc/321b810f52ea551810a68702.html