何気ない日常を過ごしても、日々の出来事はのちに、たくさんの思い出となります。 印象深かったシチュエーションと似たような状況に身を置いたとき、当時の記憶が鮮やかによみがえった経験、誰しもが持っているのではないでしょうか。 大好きなお父さんが、たびたびドライブに連れて行ってくれたなら、大人になってからも、ドライブが大好きかもしれません。大勢の仲間と出かけた合宿や旅行が楽しかったなら、大人になってからも、たくさんの人と親しく交流することを好むかもしれません。 人は、その時の感情と感覚を、深く結びつけて覚えているものなのです。 が、それには少し困った側面もあります。「ネガテェブなイメージ」が関連付けられて、記憶に残ってしまう場合です。 例えば、あなたが子供時代、年下の兄弟に手こずった経験があるとします。悪いのは弟や妹のほうなのに、喧嘩をするときまって「お兄さんでしょう!」「お姉ちゃんでしょう!」と、親に責められる。そんなことを繰り返すうち、「年下は苦手だ」「年下とは合わない」と思い込むようになってしまいました。 よく考えば、自分が手こずった弟・妹と、その他大勢の年下の人たちは、全く別の存在であることがわかるはずです。それにもかかわらず、「年下は苦手」「年下とはよい関係を築けない」という「感情的な決め付け」をもってしますのです。 自分のわずかな経験値だけで、「男性が苦手」「情勢が苦手」「先生が苦手」「上司が苦手」…などと思い込んでしまう人は、実はかなり多いのです。 手ひどく恋人に振られたことを理由に「男なんで…」「女なんで…」と決めつけると、これからの恋愛や結婚のチャンスを逃げしてしまいますし、「ああいうタイプは苦手」「こういう人は嫌」などと思い込むことも同様に、人付き合いの幅を狭めてしみます。 また、似たような環境にいて、似たような経験をしている人ばかりと、価値観に東洋製が持てなくなるケースがあるので、注意が必要です。 一時的な感情や体験を根拠に物事を結論つけていると、大切なことを見誤ることあります。 「人はそれぞれ違うもの」ということを常に置いておきましょう。時には、全く違う価値観の人と話すをすることも、人生の上では大きなプラスになるのです。 「少し困った側面もあります」とあるが、どんな側面と言っているか。 1 さりげなくやったことなのに、思い出として記憶に深く残されてします側面 2 子供時代の面白い思い出なのに、よくないイメージとして残される側面 3 過去の不愉快な体験がネガティブなイメージとして記憶に残ってします側面 4 過去の体験から得た教訓を生かすことがですず、不愉快な記憶となってします側面 次の文書を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。 人に好かれることと、頭がいいことにどんな関係があるのか。そう疑問に思う人もいるかもしれない。しかし、この二つには大いに関係がある。 どんなに「頭がいい」人間だって、自分一人で賢くなってきたわけではない。親に教えられ。いい教師と巡り会い、会社に入っても先輩に仕事を学んで成長していく。ごく稀には独学で功を遂げたような学者もいるかもしれないが、我々一般人は何らかの人の助けを借りて、少しずつ賢くなっていく。 このことは当たり前のこととして納得してもらえると思うが、社会人や主婦などの大人になってからも、「頭がいい」友人、知人をたくさん持っているかどうかは、その人自身の「頭の良さ」に直結してくる。 どんなに頭がいいと思っている人間でも、すべての物事に精通しているわけではない。必ず自分がよくわからない領域がある。よく知らない、よくわからないことをする時に、手っ取り早く理解するには、そのことに詳しい人に教えてもらうのが一番だ。 卑近(注1)な例を挙げれば、パソコンを始めたいと思うとする。様々な入門書や、雑誌を買い、売り場に自分で足を運んで、納得するまで勉強して、これぞと思う一台を購入する凝り性(注2)の人もいるかもしれない。 しかし、最も合理的な方法は、パソコンに詳しい知人に、自分がパソコンでやりたい事や予算を述べ、初心者には何が一番いい機種か教えてもらうことだ。人に直接教えてもらうほど、贅沢で有難いことはない。結局、パソコンについて詳しい友人がいて、かつ自分に 労を惜しまずに教えてくれる人間関係を築けているかどうかが大切になってくる。 このことはパソコンだけではなく、仕事や日常生活のあらゆる面で需要になってくる。 仕事でわからないことが出てきた、家を購入したいけどどうしたらいいか、子供の教育で行き詰まってしまった。そんな様々な場面で、適切にアドバイスをしてくれる人がいるかどうか、それが「頭がいい」かどうかの分かれ道になる。 優秀な人と良好な人関係を保てる人は、それだけ自分の「悩みその領域」が広いと考えればいい。自分の頭の中だけではなくて、いろんな優秀な人の頭の中も、自分のものとして利用することができる。 こういった友人を持つためには、「人に好かれる人間」になることが大切になる。誰も「嫌なやつ」に親切に教えようとは思わないからだ。 (注1)卑近(ひきん):身近 (注2)凝り性(こりしょう):一つのことに熱中して、満足するまでやる性質 ①「このこと」とは何を指しているのか。 1 「頭がいい」人はほとんど友人の助けによって功を遂げたということ 2 独学を通して成功した学者はあまりいないということ 3 頭がいい人は人の知識を借りて少しずつ賢くなってきたということ 4 会社に入って先輩に仕事を学んでいくうちに成長するということ 本文来源:https://www.wddqw.com/doc/78958de69b89680203d8250b.html