《上级で学ぶ日本语》の教程(Word)第2课 [宇宙人のぼやき]

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第2課 [宇宙人のぼやき]



人類の宇宙にかける夢は、とどまるところを知らない。その宇宙で、今、こんなぼやきが交わされているかもしれない。

「全くあいつらときたら、どういうつもりなんだろうな」

「あいつらって?」 「地球人に決まってるだろうが。何しろ交通ルールも守らないで走り回るんだから、危なくてしょうがないよ」

「そうだな。突然現れたかと思うと、許可もなく...。何考えてるんだか、さっぱり分かんない。あいさつぐらいあってもいいんだがな」

「地球って、水と緑が豊かな惑星だって言うけど、そうなのか」

「そうらしいけど、このころ環境破壊がひどくて、めちゃめちゃだそうだ。どうせあいつらのことだから、どっかいいとこを見つけ次第、地球を脱出しようって気じゃないかな」

「ちょっと待ってくれ!一体どこへ行くつもりだい」

「それは分からない。けど、何十億もの地球人がやって来たら、大変なことになるなあ」

「見ろよ、またちっちゃな衛星を打ち上げたぜ」

「ちょっと捕まえて、話してみようじゃないか」



「遠慮しとくよ。そりより、ぶつけられないように注意しなぎゃ」

宇宙時代の幕開けとなったのは、一九五七年に打ち上げられた第一号人工衛星である。一九六一年には有人宇宙飛行が実現し、それ以来、約五十年の間に、科学的調査をする科学衛星や、通信、気象、地球観測などを含む様々な分野で使われる実用衛星を合わせ、四千回以上に上る打ち上げが行われてきた。その

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結果、今現在も、何千個もの人工衛星が地球の軌道上を回っている。「うさぎがもちつきをしている」と言いながら、はるかかなたに見上げていた月面を今や人間が歩く時代になっている。宇宙開発技術の発達には正に目を見っ張るものがある。人類の夢であった宇宙旅行へ気軽に行ける日も、そう遠い未来のことではないだろう。

宇宙開発が続けられた結果、我々は日常生活でも様々な恩恵を受けてきた。衛星を利用することによって、世界のあらゆる所から送られてくる映像を生で見ることができ、地球環境の破壊がいかに進んでいるかも一目りょう然である。天気予報など、今では数分おきに正確な情報が出される時代になっている。また、エネルギー問題の行き詰まりを解決する鍵を握っているのも宇宙開発の成果だと考えられ、実際に、月の資源を利用すれば、地球の二千年分の電力が供給できるといった研究報告もされている。さらに、宇宙空間では、地球上では得られない金属や薬品を作り出すことも可能で、それが広い分野での新しい技術革新につながると見られている。

もちろん、宇宙開発に問題がないわけではない。二〇〇一年現在、宇宙には打ち上げ時に使用されたロケットの残がい、それに衛星の部品の欠けらなどを加えた約六千個からの物体、いわゆる「宇宙ゴミ」が存在すると言われている。中には、原子炉や原子電池を積んだままの宇宙ゴミもあり、地表への落下時に引き起こす危険が指摘されている。それにもかかわらず、宇宙は人類によって無限の可能性を秘めており、各方面からその開発に大きな期待が寄せられている。

今からおよそ五百年前、現在の我々のように、夢と希望を抱いて新天地に向かった冒険かたちがいた。勇敢な冒険家たちが苦しい航海の末に新しい大陸を発見して以来、広大な土地とそこに眠る豊かな資源を利用し、いわゆる「新世界」の建設が進められた。文字通り、世界の地図が書き換えられることになったのである。



しかし、発見といっても、それは冒険家たちの側、つまり「旧大陸」の側からの表現であり、しかも、新天地を求めての航海に、宗教的、経済的征服欲が存在していたことは否めない事実である。「新大陸」では、既に先住民と呼ばれる人たちが長い間自分たちの営みを続けていた。そこへ、突然よそ者がやって来て、土地や家を奪い、虐殺を繰り返し、改宗を強要した。先住民にしてみれば、今まで築き上げてきた文化や習慣を破壊した「旧大陸」人の行為は、侵

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