15 シェアするという文化

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自己先读读看!



シェアするという文化



シェアハウスという言葉を初めて耳にしたのは45年前だろうか。住んだことがあるという女性に聞いた。「舌打ちの音で目が覚めるんです」一戸建てに女性十数人。トイレや洗面は共用で、朝は早い者勝ちだ。後れを取った人は悔しがる。

共同生活は大変だと思ったものだ。しかし、その後の広がりには目をみはる。家賃が安上がりなだけでない。住まいを分けあい、互いにつながりあう。その魅力が不便さを上回る。これは若い世代の新しい文化なのだという指摘もある。

同じ夢を追う者同士で一つ屋根の下に暮らす。高齢者が多い古い団地を改修し、若者とともに地域を蘇らせる。一方で違法な物件も増えてきた。社会の貧困を映す鏡か、脱「無縁」社会への灯か。

戦後の日本を特徴づけた「持ち家社会」は、もう曲がり角だ。そんな議論が登場して久しい。「マイホーム主義」という言葉も聞かなくなった。ただこのところは新築住宅が増えている。消費増税前の今が買い時と、業界が売り込んでいるという。

住宅ローン減税のような持ち家政策は健在である。阪神大震災後、壊れた家の再建に対する国の支援が問われた時、高名な経済学者が語った言葉が忘れられない。多額の借金をして不動産を買うことに伴うリスクを侮るべきではない、と。

被災すれば家を失い、負債だけが残る。災害でなくともデフレ下でローン破綻が増えた。家を持つという価値観はまだ根強い。シェアする文化の台頭は変化をもたらすだろうか。

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自己先想想看!



()「シェア」とあるが、この文で主にどんな意味なのか。 部屋を分け合う。 価値観を共有する。 お互いに助けあう。 共同生活をする。

()「シェアハウス」に対して、筆者のイメージはどれか。 思ったより大変だ。 不便さが上回る。 色々なよさがある。 夢を追う者同士に合う。

()この文で言及した戦後日本の特徴のひとつはどれか。 一戸建て志向 マイホーム主義 持ち家社会 シェアする文化

()この文について、筆者の考え方に合っているものはどれか。 シェアする文化の背景には社会の貧困もあるだろう。 家を持つという価値観はやはり持ちつつあるべきだ。 共同生活には朝のトイレの使用はトラブルのもとだ。 壊れた家の再建に対する国の財政支援は当然のことだ。


本文来源:https://www.wddqw.com/doc/396b521f1711cc7931b716e6.html