大学日本語専攻四級能力試験問題(2013) (試験時間160分) 注意:解答はすべて解答用紙に書きなさい。 第一部分 六、読解問題 問題一、次の各文章を読んで、後の質問に答えなさい。答えはそれぞれA、B、C、Dの中から 最も適当なものを一つ選びなさい.(1×5=5点) 【文章1】 「イクメン」が増えつつある。「イクメン」とは子育てに積極的に参加する父親のことだ。最近は学校の入学式や授業参観日にも多くの父親が参加しているし、専業主夫さえいる。しかし育児休暇をとった男性は1.23%で、欧米に比べて大変低い。統計によると父親が子育てに協力的なほど子供の出生率が高いそうだ。子供の減少に悩んでいる政府も、父親の育児へ参加を促すために「育児・介護休業法」を改正した。育児休暇は以前から男性にも認められていたが、①これによりさらにとりやすくなった。しかし実際には職場の理解なしに1日たりとも休暇は取れないだろう。職場環境を変えなければこの法律は絵に描いた餅に終わるに違いない。 71. ①これはどういうことを指すか。 A職場環境の整備 B育児・介護休業法の改正 C父親の育児への参加 D男性の育児休暇への認可 72.育児に関する日本の状態を述べているのはどれか。 A育児休暇を取る男性が増えている B法律はあっても全て役に立たない C子育てに協力的な男性が増えている D政府も社会も「イクメン」を支援している 【文章2】 先ほど、外国語を学ぶときには翻訳してはいけないと言いましたが、それは相手と会話をす るときの話です。その先に頭の中で翻訳するのはいけないのですが、本を呼んでいるときに理 解できない単語を調べることはぜひとも必要です。読んでいるとき必ず辞書で調べきです。全 体の意味がある程度分かる場合、人間はだいたい楽をすることが多く、わからない単語の意味 を調べようとはしません。そして、①その単語が四回も五回も出てくると、どうも気になって ついに調べることになります。ところが②それは大損なのです。なぜかというと、最初に調べ ていけば、二回目に出てきたとき、三回目、四回目、五回目は復習になって、その単語を覚え てしまえたのです。五回目にはじめて調べたら、③復習のチャンスを四回もなくしたことにな ります。 73. ①その単語とあるが、どの単語か。 A翻訳するとき何度も出てくる単語 B会話をするとき相手が何度も使う単語 C本を読んでいるときに出てくるわからない単語 D意味はある程度わかるが、調べたことがない単語 74. ②それとあるが、どういうことか。 A会話をする際に頭の中で翻訳しないこと B理解できない単語をすぐ調べないこと C理解できない単語をすぐ調べること D外国語を学ぶときに翻訳すること 75.③復習のチャンスを四回もなくしたことになりますとあるが、どんな意味か。 A知らない単語をすぐ調べたので復習をしなかったという意味 B知らない単語を五回目に覚えたために復習をしなかったという意味 C知らない単語を五回目に覚えなかったので復習のチャンスをなくしたと言う意味 D知らない単語を五回目には始めて調べたので復習のチャンスを四回もなくしたと言う意味 本文来源:https://www.wddqw.com/doc/5f910621b84ae45c3b358cd0.html