第一章 ポイント別練習 ①それは誰のこと? 僕が相撲に興味を持ったのはいつ頃のことであろうか。父親が大の相撲好きとあって、物心がついた時から力士の名前を口にし、テレビの前で応援していたものだ。僕は強い力士が好きだった。大鵬の大ファンであった。とにかく大鵬は強かった。大鵬の引退後、史上最強と言われた北の湖が現れたが、僕の心の中では大鵬が強かった。強さと容姿を兼ね備えた千代の富士が出てきたとき、確かにかっこいいと思ったが、まだ僕の思う強さではなかった。そして僕と親子ほど年の違う貴乃花が出てくるまで、大鵬に勝る力士はもう現れないと思っていたのだった。今やその貴乃花も引退してしまい、さみしいかぎりだ。 問い.筆者はどの力士が一番好きだったか。 1.大鵬 2.北の湖 3.千代の富士 4.貴乃花 ②それはいつのこと? 1.電話を前にして、彼女に僕の恋心を告げるべきかどうか非常に心が揺れていた。昔の僕だったら、ためらいもせず告白しただろうに。今回ほど断れられることが怖いと思うことはない。電話番号を聞く勇気はあったじゃないか。軽く映画にでも誘えばいいじゃないか、と言い聞かせながら、きょうもまた時間がすぎていった。 問い.実際に起きたことはだれか。 1.僕は彼女に電話した。 2.僕は彼女に自分の気持ちを伝えた。 3.僕は彼女に電話番号を聞いた。 4.僕は彼女を映画に誘った。 2.子供のころ、よく図書館へ行って本を借りたものだ。自分では楽しんで本を読んでいるという意識はなかった。読み終えた本を返しに行くとそこに、当然のことだが、未知の本があり、それをまた借りる、ということを繰り返していたのだ。中学に入学したころからは、学校のレポート提出などのためにしか本を読まなくなった。それは一種の作業のようなものであった。社会人になってから、読みたい本ぐらいはいくらでも買えるようになったが、仕事絡みで必要に迫られてのことが多い。今思うと、図書館通いをしていたあのころは、本当に読書を楽しんでいたと言えるのかもしれない。 問い.筆者が本当に読書を楽しんでいたと思われっるのはいつか。 1.子供のころ 2.子供の時からずっと今も 3.中学生のころ 4.仕事をするようになってから ③.どんな気持ち? 1.あるボランティアの人の話では、最初は涙を流して感謝されたことであっても、時間がたつにつれ、ボランティアを受ける側にとってそうされることが当たり前となり、最後には手伝っている側がむっとするようなことがよくあるそうだ。そのような経験がボランティアの長続きを妨げているのだという。 問い.この場合のボランティアをする人たちの気持ちは次のどれに近いか。 1.いやなこともあるが、ボランティをすることは自分にとって大切だ。 2.ボランティアといっても、相手にいやがられることが多く、悲しい。 3.結局嫌な気持ちにさせられることが多く、ボランティアをやめたくなる。 4.自分にはボランティアの仕事は向いていないと思う。 2.人間には、わからないことや知らないことがあって当然である。ただ私のわからないことや知らないことは、世間では常識的なことが多いように思う。だから、それがみんなが知っていることだということがわかると、つい、わかったふりをしてしまう。どうして「わからない」「しらない」と言えないのか。自尊心が強いからというより、物事に対してあまりにも鈍感である自分をさらけ出したくないのである。素直になりたいものである。 問い.筆者が一番言いたい気持ちは次のどれか。 1.常識的なことは知っておきたい。 2.他人に自分がわからないということを知られたくない。 2.わからないことは「わからない」と言いたい。4.物事に対して敏感でありたい。 ④.( )の中に入るのは? 1.昔は、子供は親を尊敬し、親は子供に命令し、子供が命令されて動くことは当然の日常であった。このような上下関係がいつの間にか( )、現在は対等な立場で親子関係が築かれる世の中となった。そして、それがあるべき愛の形であると理解しているものが大半であるが、好ましくない状態であると嘆く者も多くいるのである。 問い.( )の中に入る適当な言葉を選びなさい。 1.進歩し 2.逆転し 3.変化し 4.変更し 2.人の脳は大きく、論理や言語を処理する左脳と、情緒的な感情を処理する右脳に分けられる。したがって音楽家や画家などは右脳が、学者や作家などは左脳が発達していると考えられる。一般的に、人は毎日の生活では言葉を話したり仕事を論理的に処理し足りすることが多いため、(A)をよく使うが、そんなときは音楽を聴いたりして(B)を使うようにすると、脳の血液循環が良くなり、同時に(C)は急速ができるのである。 問い.(A)~(C)には、「左脳」か「右脳」が入る。その組み合わせとして最も適当なものを選びなさい。 1.A左脳 B右脳 C左脳 2.A右脳 B左脳 C右脳 3.A右脳 B左脳 C右脳 4.A右脳 B右脳 C左脳 ⑤ 何を言いたいの? 1.ホスピトとは、癌やエイズ患者の症状のコントロールやけらを主体とするが、延命措置や苦痛を伴う治療を行わず、患者が最後の時を迎えるまで少しでも快適に生きられるように、痛みを取り除く治療のみを行い、その結果として安らかで自然な死を迎えられることを目的とした施設である。 問い.「安らかで自然な死」とはここではどういう死か。 1.たとえ苦しくてもできる限りの治療をした上での死 2.周りの人が安心するような治療をした上での死 3.治療は全く行わず、自然に任せた死 4.延命治療などは行わず、苦痛のない穏やかな死 2.近年、不登校の生徒が増えているそうだ。病気以外で年間30日以上欠席した生徒は、中学生で100人に2,3人いるらしい。学校に行きたくないと思っている生徒、つまり潜在不登校児はその10倍もいるという。ところが、不登校児について真剣に対応している教師は、現場ではまだまだ少ない。教育学者や心理学者も具体的な解決策を明示するに至っていない。しかし、彼らにとって本当に必要なのは、親の意識の改革だという。過度の期待をやめ、束縛から解いてやると、彼らは自然と学校に戻っていくのである。 問い.「親の意識の改革」とは、ここではどのような意味か。 1.教育学者や心理学者に早く解決策を示してもらうよう働きかけること 2.子供に対して期待しすぎず、縛り付けないようにすること 3.現場の教師にもっと強く対策を促すこと 4.子供に対してもっと厳しくすること 本文来源:https://www.wddqw.com/doc/dd893316a2161479171128be.html