日本の屋台

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日本語読解 葉茂盛 二回目 030314301



日本の屋台



日本人が外国に住んで23年たつとむしょうに懐かしく思い出すことがいくつかあります。ぞれはおすしや温泉や屋台などです。屋台でおでんを食べながらお酒を飲んでみたいと思うだけで胸が熱くなってくるのです。

外国にもさまざまな屋台があります。屋台をのぞくと、その国の庶民の食生活がわかって非常におもしろいです。

日本の屋台では、「おでん」「ラーメン」「焼鳥」「タコ焼き」「焼きそば」がよくでています。外国人観光客に人気のある浅草では、1年中いろいろな屋台がでています。これらのほかに「焼きとうもろこし」「あんずあめ」「じゃがバター」「綿あめ」「お好み焼き」「手焼きせんべい」などの屋台が寺の境内に所狭しと並んでいます。浅草は毎日がお祭りのようなにぎわいです。日本各地のお祭りです、屋台は欠かせない存在です。子供のころ食べた焼きそばや綿あめの味は、大人になっても忘れないものです。

日本の屋台は手押し車をちょっとしたレストランや飲み物屋にしたもの。車のまわりに椅子をいくつか並べで屋台の開店となる。雨が降るとビニールシートですっぽりと包み、客が雨にぬれないように工夫されている。

ふだん私たちが町で見かけるのは、庶民の大好物のおでんとラーメンの屋台です。夜になると駅前にいくつかの屋台がならびます。駅前は一日働きずくめで心も体もくたくたのサラリーマンがちょっと一杯ひっかけるのに格好の場所なのです。日本の屋台は食べることよりも、むしろお酒を飲むために立ち寄る人のほうが多いようです。 屋台は78人が肩と肩をあわせながら座れる程度の狭さです。この狭さがまったく気取りのない親しみやすい雰囲気をつくっているのです。くつるいだムードで酒を酌み交わし、ビールをつぎあっているうちに、いつしか疲れも吹き飛んでいってしまうのです。

とくに寒い冬の日に熱いおでんをたべるのは、最高です。おでんは日本人が寒い冬に好んで食べる鍋料理のことで、汁の中には大きく切った大根、じゃがいも、ちくわ、はんべん、こんにゃく、ゆで卵、昆布、焼き豆腐などの具が入っています。普通、だしは昆布でとりますが、屋台によっては、鳥肉でとるとこるもあいります。 おでんをたべながら、気のおけない友人、知人とお酒をのんでいると、体ばかりでなく心の中までポカポカと温かくなってくるのです。

大都会に住むサラリーマンが疲れた体を休め、明日への活力を養う場所が屋台なのです。外国生活の長い日本人が、なぜ屋台を懐かしむのか、おわかりになったでしょ


うか。


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