金融危機の影響で財務基盤の強化が課題になっている大手銀行の間では、通常より金利が高い社債を個人向けに発行し、資金の調達先を広げようという動きが相次いでいます。 このうち、三菱東京UFJ銀行は一般的な社債より金利が高い「劣後債」と呼ばれる社債を初めて個人向けに発行して4500億円を調達することにしており、先月から受け付けを始めました。また、みずほコーポレート銀行も初めて個人向けに劣後債を発行して1230億円を調達するほか、三井住友銀行も個人を対象に1300億円分の劣後債を発行する計画です。大手銀行各行は、金融危機の影響で財務基盤の強化が課題となっています。しかし、金融市場からの資金調達は難しくなっており、社債の発行先を個人にも広げることで資金調達の選択肢を増やすねらいがあります。一方、個人にとっても株価の急落などで資産の運用先が限られるなか、金利が高い社債に対する関心は高いとみられているということです。みずほフィナンシャルグループ・財務企画部の宮崎将調査役は「法人だけでなく、個人の方にも購入していただくことで資本の調達先を多様化できる。例えば、一方の市場で調達が難しくなった場合も、もう1つの市場で調達できる」と話しています 本文来源:https://www.wddqw.com/doc/f1e9f8f9fab069dc5022018f.html