リビアの首都トリポリでは、政権側がカダフィ大佐の住居を兼ねた軍事施設を拠点に最後の抵抗を続けていますが、反政府勢力側は「カダフィの時代は終った」 と宣言し、首都の完全制圧とカダフィ大佐の拘束を目指し、さらに攻勢を強めています。リビアでは、NATO=北大西洋条約機構の支援を受けた反政府勢力が、22日までに首都トリポリをほぼ制圧し、市の中心部の広場ではすでに大勢の市民がカダフィ政権からの解放を祝って集まっています。 こうしたなか、反政府勢力を束ねるアブドルジャリル国民評議会議長は、22日、東部のベンガジで記者会見し、「カダフィの時代は終った」と宣言しました。そのうえで、首都の完全制圧を急ぎ、近いうちに臨時政府をトリポリに設置したい意向を表明したほか、カダフィ大佐については、拘束し、戦争犯罪などの罪で裁判にかけたいという考えを示しました。 しかしカダフィ政権側は、トリポリ南部にある大佐の住居を兼ねた軍事施設に部隊を集結させ、最後の抵抗を続けています。カダフィ大佐本人については、21日に支持者に徹底抗戦を呼びかける声明を出したあと消息を絶っており、詳しい所在は分かっていません。 本文来源:https://www.wddqw.com/doc/7a5f90f7f90f76c661371a8b.html