中国の夢は世界の夢でもある 中国の夢という理念は中国国民の心に深く浸透し、各国民衆からの注目も日増しに高まっている。多くの外国の民衆は、中国の夢は中華民族の復興という夢であり、世界各国民の人々の素晴らしい夢とも緊密に相連なると考えている。 中国の夢は中国新指導部が自らの国家統治の大計のために見いだした鮮やかで美しいイメージだ。中国の夢は第一に共通の幸福の追求であり、生活水準の向上、富国、強国の建設を目標に挙げている 中国の夢は内外を受容し、様々な内容や価値を保ち、極端に走らない。 中国指導者も中国民衆も中国の夢への期待に満ちている。中国の夢を真剣に実現する取り組みはすでに始まっており、その初歩段階の成功が世界的に思考を喚起しつつある」と指摘。「中国の夢は世界のものであり、数多くの普通の中国人の個人の夢が集まってできたものでもある。中国は自らの道を歩むほかなく、他国の道をそのまま取り込むことや、国外の『聡明な』提言に従っても成功はもたらされない。 中国の夢は新しい話題で、学生はみな興味を抱いている。中国の夢を打ち出したことは、中国の近代化における新たな発展だ 中国の夢の基礎は30年間の改革によって固められた。 中国の夢の重点は中華民族の復興を切り開くことであり、復興とは改革、開放、平和の道に沿って前進すると同時に、庶民が尊厳ある生活を送れるようにし、幸福で調和ある社会を創造することだ 中国共産党の指導の下、中国の人々の30年余りの改革開放事業は多大な成果を収め、中国を世界第2の経済大国にし、小康(ややゆとりのある)社会へと向かわせ、中国の夢を実現するための前提条件が整えられた。 中国の夢--包容の夢、共同発展の夢 中国の夢は中国国民の平和と発展への追求、協力とウィンウィンへの憧憬であり、中国の将来の発展の方向性を明らかにすると同時に、世界の平和と発展の促進に対する中国の良き願いと豊富なチャンスを包含しており、世界各国民の素晴らしい夢と相通じる。 中国の夢という言葉はすでに国外で流行しているが、人々の解釈は決して同じではない。 庶民の「中国の夢」、トップは「昇給」 中国社会科学院社会学研究所は25日、「現代中国調査報告叢書:中国社会の調和・安定に関する追跡調査報告」を発表した。これによると、「派手な公金飲食はかなり改善された」と答えた人は54.8%に達した。今回の調査は、全国31省(自治区・直轄市)の都市・農村部に住む7388人(18歳から69歳および70歳以上)を対象に、戸別訪問方式で行われた。北京晨報が伝えた。 「今後5年から10年の間に、最も実現したい願いは?」との質問に対し、「昇給」「家内の安全・健康」との回答が最も多く、「住宅を改善する」が続いた。都市世帯のマイホーム所有率は89.6%と、2011年比1.7ポイント上昇した。また、2軒以上の住宅を所有している世帯は18.6%に達した。 今年の所得という点から見ると、2011年に比べ、都市・農村部世帯の平均所得を5段階別に見たところ、「中所得」以下の世帯の一人あたり年収は、かなり速い増加スピードを示した。「低所得」世帯(所得水準下位20%)の増加スピードは18%、「やや低所得」世帯は11.7%、「中所得」は13.5%と、いずれも10%を上回った。だが、都市部住民と農村部住民との間の所得格差は、相変わらずかなり大きい。所得水準上位20%の世帯と下位20%の世帯を比較すると、平均所得の差は20倍を上回った。 清廉な社会の構築という面では、中国共産党第十八回全国代表大会(十八大)を経て、贅沢禁止などを含む「八項規定」が発表された後の党・政府指導幹部による業務態度改善について、国民はおおむね評価している。「派手な公金飲食がかなり改善された」と見る人は54.8%に達した。また、「無駄遣いする、体裁だけを取り繕う、見栄を張る、贅沢するなどの悪しき習慣がかなり改善された」と答えた人は半数を超えた。 中国の夢の多重性 「中国は人類に対してより大きな貢献をすべきだ」。これは1956年の「孫中山氏を記念する」での毛沢東の呼びかけだ。だがほどなくして、中国と世界との関係の矛盾は様々な「中国脅威論」「中国責任論」に集中し、西側発言力覇権システム下で中国の置かれた厄介な立場が浮き彫りになった。(文:王義桅・チャハル学会シニアフェロー、中国人民大学教授。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載) 現在では、中国に対して日増しに高まる世界の期待と立ち後れた中国の国際能力との矛盾が、中国と世界との関係の主たる矛盾の1つとなっている。中国海軍はシリアの化学兵器の国外廃棄のために海上護衛を行っている。王毅外交部長(外相)が中東地域をシャトル訪問し、中国は中東で独自の役割を発揮している。次々に増える事実は、中国がより大きな、独自の国際的役割を発揮することが大きな趨勢であることを物語っている。 中国は世界で唯一の、四重の位置づけを持つ国だ。社会主義中国、東洋文明の歴史ある国、発展途上の大国、新興国だ。中国の位置づけの多重性は、中国の夢の内容の多重性に表れている。 第1に、社会主義の夢。国内的には共同富裕化を追求し、国際的には公正・正義を追求することに、社会主義の夢としての中国の夢の性質が示されている。 第2に、東洋文明復興の夢。中国の夢は中華文明の復興と同時に、西側発言力覇権の衰退と、東洋が西洋に従属する歴史の終結を宣告する。 第3に、発展途上国の発展の夢。中国の夢が実現に成功すれば、必然的に他の途上国は自らの国情に沿った道を歩む勇気を得て、西側の発展モデル、制度、価値観が普遍的なものであるとの神話が打破される。 第4に、新興大国の夢。中国の夢は新興大国の夢の表れであり、必ずや新興大国の集団台頭を鼓舞し、共に国際関係の民主化を推進し、国際秩序のより公平で合理的、包摂的な方向への発展を促すよう中国と他の新興大国を鼓舞する。 中国の夢はその多重の属性によって、単なる中国の国家の夢、民族の夢、国民の夢のみならず、世界の夢、文明の夢でもあることが決定づけられる。これは「中国は人類に対してより大きな貢献をすべきだ」という時代のこだまだ。 米国の著名な中国研究家Lucian Pyeは「中国は1つの文明だ。中国に対する世界の期待は、中華文明に対する期待だ」と述べた。西洋キリスト教文明は人類に大量の冨を創造すると同時に、二元的対立観によって世界に衝突、わだかまり、対抗をもたらし、経済学者シュンペーターの言う「創造的な破壊」の悪循環に陥らせた。中国の夢の実現過程は、西側の近代化モデルを乗り越えて人類の新文明を探求する過程を切り開く。これは世界の期待であり、人類文明の期待でもある。 中国に対する世界の期待は、米国の覇権に対して失望が深まった結果でもある。米国人自身でさえ米国の威信を有望視していない。先日発表された世論調査では、米国人の過半数が米国は世界への関与が多すぎ、国際的威信は下降傾向にあると考えている。その一方で米国人は、米国が世界の問題から手を引けば、世界は混乱し、不安定化すると強く信じてもいる。世界は米国の覇権の呪縛から抜け出せるのだろうか?米国だけでなく、世界が試されている。 中国の役割は米国の力の空白を埋めるものでは断じてなく、米国の行動を繰り返すものではなおさらになく、地域の持続的安定、世界の長期的平和、人類の永続的発展の提唱者、建設者、守護者となることだ。この信念と気力は、中国がより大きな国際的役割を発揮することを客観的に呼びかけ、主観的に激励している。 本文来源:https://www.wddqw.com/doc/380c2ef427284b73f24250ab.html